今日ノソライロ
ピピピピピピピピピピピ
目覚まし時計がなった。そうだった……。寝ていたんだ。
今は朝の六時半。普通なら明るいはずなのに、夜みたいに真っ暗だ。
それもそのはずだ。今はいつもの横浜じゃない。ゾンビが徘徊して生きている者を狙う。まさに阿鼻叫喚の惨劇が外では繰り広げられている。
ー大切な人を守るー
そう心に誓ってから早、1日。本当にわたしなんかに出来るのだろうか。
里沙と奈央が言ってくれた言葉……
ーみんな明日美ちゃんを信じているんだよー
その言葉が頭の中で響く。みんな信じてくれているんだ。わたしもみんなを信じて頑張らなきゃ……。
朝の支度を終わらせて、ニュースで状況を確認していると、ゴンゴンと窓が叩かれた。
恐る恐る見てみると、ポニーテールの少女が立っていた。友里亜さんだ。
「お願い!!今すぐ来て!!」