/0/23255/coverorgin.jpg?v=d5f1606eae56d3e85ebf604619af2945&imageMogr2/format/webp)
レオが水面にうつぶして、そこに映る者たちと話している時、不意に覗《のぞ》き込んできた一人の人間。
「お姉さんも、みんなのことが見えるの?」
彼女のことを無視して、みんなと語らいを続けていたが、水面に映るそのお姉さんのむごいほど優しげな面差《おもざ》しに、つい話しかけたくなってしまった。
「うん、見える。ボクがどんな世界を見ているのか、私にも分かるよ。」
「はじめてだ。この子たちのことが見える人間を見たの。」
光の破片《はへん》、流浪《るろう》する泡、暗く濁《にご》る渦巻き。水面に映った森を漂《ただよ》う、この世ならざる者たち。
「ええ、見えるわ。この子たちは、タマユラと言うの。」
「名前がついてるんだ。初めて知った。幽霊だと思ってだけど、違うの?」
「幽霊も中にはいる。だけど彼らの由来は人間霊よりもっと古いの。彼らは私たち人間が生まれる遥《はる》か昔からこの地球に住んでいるの。」
ねえ、ボク。水面から顔をあげて、私のことを直接見てくれない?
やっぱりだ。君の目はとても澄んでいる。
君の眼球は宝石よりも価値がある。
いっそそこから抜き取ってしまって、ポケットに入れていつも持ち歩きたいぐらいだね。
/0/2224/coverorgin.jpg?v=b5811aee0b9277143c54c28287d8363e&imageMogr2/format/webp)
/0/23005/coverorgin.jpg?v=81382aa7bff846bc604d0da63a5c62d9&imageMogr2/format/webp)
/0/19221/coverorgin.jpg?v=1d5cb0078bd2cba9bb9bd183cc3c7440&imageMogr2/format/webp)
/0/22390/coverorgin.jpg?v=7cc9c261aec26555fbec0e0aefa153f5&imageMogr2/format/webp)
/0/19237/coverorgin.jpg?v=e0bb27814c8ff8d5db883db587082cd8&imageMogr2/format/webp)
/0/18778/coverorgin.jpg?v=277bcc021c84e3381b7d16596fb99d65&imageMogr2/format/webp)
/0/2624/coverorgin.jpg?v=e5257646014df04ed79c5ab76547d678&imageMogr2/format/webp)