虹色 みらい
小説1部発表
虹色 みらいの小説・書籍全集
奪われた子供と妻の決意
都市 結婚三周年記念旅行の前夜, 夫の京佑は元カノの和歌菜からの電話一本で, 私を置いて家を飛び出した.
「和歌菜は今, 大変な状況なんだ. 君には関係ないだろう! 」
彼の口から出たのは, 聞いたこともない冷たい言葉と, 私への苛立ちだった.
クリスマスの夜, 出張中のはずの京佑が, 和歌菜とその子供と公園で仲睦まじく過ごす姿をSNSで見てしまう. 問い詰める私に彼は「和歌菜は末期癌なんだ」と涙ながらに訴えた.
その言葉を信じかけた矢先, 公園で彼らと鉢合わせした私は, あまりの衝撃でその場に倒れ, お腹の子を失った.
絶望の淵で, 私は静かに誓う. これはただの裏切りではない. 私の子供を奪った彼らへの, 復讐の始まりなのだと.