春待青は春を待っている
在している次元が一つ二つくらいずれているんじゃないかって――もしそうなら僕が平面で
木二人、五月女、田中と五人も挟んでいるし、席も桂馬
ーイチも一緒にカ
友人――五月女(そうとめ)から目をそらし、声の方へと視線を向けた。クラスの中
まいって板水(い
聴きた
に、話題の中心となっている高嶺は、
だけだって。それに、
とかでも良いよ?
も部活
が「えーっ」と不満を隠さない声を上げる
ぼんやりしてると思ったら
でもないと慌てて首を振った。適当にお喋りしている
いや昨日、春待さ
は
きり頓狂な声を上げてしまった。だが、五月女の顔
さんから誘って
あ、
ビニ菓子を交換しあってる輪の中にいる春待を捉えた(春待は
やっぱり付き
に言っただろ、
てのがな。もしかし
昨日だって、別に一緒
感情を察したのか、五月女は「ご
なっちに彼女ができたならさぁ、
で
ル高そうだし。あわよく
そう言う五月女を、僕は無視する
った? みなっ
ういうのめんどくさい
コン組むだけで良いから」だの騒いでい
のだ。なんせ、ただでさえ僕には、高嶺光一と
※
、恋をさせ
のは、彼女が転校してき
んなところに来るはずがない″ということを理解していて。混乱気味の僕を呼び出した春
のために恋愛をするの
そんなこと急
残すためだけならば、そんな
まま、春待は一人で言
すよね? なのになのに、恋は確かに存在するです。これって、と
―は
がら、僕は首筋
い奴だって
なのに、恋愛というものは存在していて…
うにこちらの目を見つめてくる。芝居がかったしぐさなのになぜか様になっ
。そのココロを、体験
…でもさ
ぶん、父さまも姉さま
るようにして、
恋というものに飢えてますし、こん
れてきたというのに。僕の脳は全く学習能力が弱くて困る。今も、早まって心臓
と。それっ
え
可愛いというよりも、どこか艶やかな色が交じる。心臓が、うるさいくら
私の恋の相手を探
は気にしたふうもなく、けろりとした顔で「そのために、わ
顔を出していた嫌な予感が、僕の中でそう勝ち誇ってみせる
さ。僕
れますよね
のは、早まった僕の脳だけ
は、わたしの下
る春待の手のひらには、温
ろくなことじゃ