ボクたちの言葉が忘れられるこの世界は間違っている
クは出掛けちゃう
кхмарласэ……(待ってよ
彼女は待ちくたびれたかのよう
であった。俺もシェオタル語を知っている。だから、俺と姉は二人の間だけで秘密の会
дест йа!(も
を聞いて焦った。自分の持ち物を確認すると姉のもとに走る。小学三年生とな
賑やか
)の街はどこを歩いてもしゃくしゃくと雪を踏み潰す音が聞こえた。それ
эност фаллэр каштлу
ーん
て独特の光沢を放っていた。ポニーテールと一本飛び出たまとまった髪の毛が可愛
っていたというが、俺は話せる人間には会ったことがない。だからこそ、安心して二人だけの秘密の話が出来る。そうやっ
ブラーイェ
、これで
、全く嫌な素振りは見せなかった。彼女自身も
を越えて復活し敵を滅ぼす。そういう感じの昔話だった。シェオタル人を滅ぼそうとする憎悪と悪
ているといきなり姉が
なよ?後ろ髪なら良いけど、
ぎ見た。何のきっかけもなく、
飛ばされた。歩道に投げ出されて転げ回る。視界に移るもの
のこと立ち上がって前を見る。そこには姉が歩道に横たわっていた。奥の方を見るときれ
ちゃ
近づいて顔を確認する。彼女の額からは血が流れていた。彼女は何か達観したかのよ
а мал йуи афла фьасфа фуа нейодо.(ああ、シェオタ
!今すぐ誰か
、頬を擦り寄せる。苦しそうな息遣いが聞こえる。名残惜しそうに寂
、一つお願
ゃん…
いた。答えようにも口がうまく動かなか
ないで守ってほしい。ボクのためにも、
んは死なない!待って
いられない気持ちになって辺りを見渡す。こんな事故が起
して、
髪を留めて、頬を撫でる。すると彼女は眠るように静かに目を瞑った。
ん?お姉……ちゃん
何も感じることも出来なかった。その時は