臥待ち月の情人 〜ふしまちづきのこいびと〜
、俺は屋敷の門の前
るのもつかの間、あまりにも大きな屋敷に、気圧されて足が固まった。 どうやっ
「彼」が立
顎のあたりまで伸ばした前髪と、対照的に短く刈り込んでいる襟足。 阿呆
ちしてお
あの、森
るのが分かった。もちろん彼はこちらを覚えてはいないようだ。 彼は、
た…どうぞ、
まった。 襖が開いて、彼に誘われるまま足を踏み入れると、そこは畳香る上品な座敷だった。 真ん中に布団が敷かれているのを認めて、俺はここに来た理由を急
くまでおくつろぎ
がとうござい
に緊張しな
とした。さほど歳は違わないと見えるのに、和服のせ
へは、初
は、
見えるけ
ちゃんと、成
こんなことならスーツを着てくるんだったと後
てもいいかな?僕は、あき、
、さん
陽さんの横顔が好きだった。いつか盗み見た、男を抱いている横顔に惚れたのかもしれない。じっと見つめているのがばれて、またくすくすと笑
、一晩のお代は…かな
まあ、確かに
来てくれたんだから、楽しん
貞でもないのに。いや、こっちに関してはまだ童貞か…などと考えているうちに、陽さんの
初めてだから…サービスするよ。
上がった。 至近距離で陽さんが俺の目を
…俺は
きたい?どちらで
抱…抱
ら、いわゆるタチなのかネコなのかもわからない。 ただ、陽さんを見たときのショックは、直感に近いのだと思う。 ネコなのではないかと想像するも、
ず……触っ
て、着物の合わせをゆっくりと左右に開いた。ぴったりと閉じたままの太腿を、
けていな
ってしまった。下腹部に血流が集まって、心臓がうるさい。 男が好きなんだと
リと上下に動いた。 俺
……
が小さく喘いだ。 掌で包み込むと、その中で
…舐め
先端に唇をつけた。すでに先走りが溢
そう…上手
側に触った。ちょうどよく筋肉のついた脚が、俺の身体を強く挟んでくれた。その拘束
……脱い
を脱いだ。パンツだけになったところで、陽さんが俺の下半身の前に
きいね
ている。首から鎖骨のくぼみ、肩のラインが色っぽい。 俺がそっちに気を取られているうちに、俺のそこは陽さんの口の中に
に陽さんの指が侵入してきたとき、女