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レオが水面にうつぶして、そこに映る者たちと話している時、不意に覗《のぞ》き込んできた一人の人間。
「お姉さんも、みんなのことが見えるの?」
彼女のことを無視して、みんなと語らいを続けていたが、水面に映るそのお姉さんのむごいほど優しげな面差《おもざ》しに、つい話しかけたくなってしまった。
「うん、見える。ボクがどんな世界を見ているのか、私にも分かるよ。」
「はじめてだ。この子たちのことが見える人間を見たの。」
光の破片《はへん》、流浪《るろう》する泡、暗く濁《にご》る渦巻き。水面に映った森を漂《ただよ》う、この世ならざる者たち。
「ええ、見えるわ。この子たちは、タマユラと言うの。」
「名前がついてるんだ。初めて知った。幽霊だと思ってだけど、違うの?」
「幽霊も中にはいる。だけど彼らの由来は人間霊よりもっと古いの。彼らは私たち人間が生まれる遥《はる》か昔からこの地球に住んでいるの。」
ねえ、ボク。水面から顔をあげて、私のことを直接見てくれない?
やっぱりだ。君の目はとても澄んでいる。
君の眼球は宝石よりも価値がある。
いっそそこから抜き取ってしまって、ポケットに入れていつも持ち歩きたいぐらいだね。
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