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ブラッディ・ソムリエ

契約妻は御曹司の独占愛に溺れる

契約妻は御曹司の独占愛に溺れる

桜宮 薫子
お見合い当日、酔いに任せた“一夜の過ち”—— 相手は、都市一の権力を握る御曹司・沈川慎司。 逃げ出そうとした彼女に突きつけられたのは、まさかの「結婚宣言」!? こうして始まった契約結婚生活。 だけどこの夫、想像以上に甘くて強引。 仕事でも、恋でも、彼の独占欲は止まらない! 「噂ではゲイって聞いてたのに!」 「そんなの、信じちゃだめだよ——」 愛されすぎて困っちゃう、スパダリ系旦那との甘くて過激な新婚ライフ♡
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「夕…入っていい?」

 「ええよ、どうぞ」

 俺は夕の部屋のドアをノックした。 部屋の中から漂ういつもの白檀の香り。それにわずかに混じる石鹸の匂い。夕は濡れ髪をタオルで押さえながら、ひょいと顔を出した。

 「ごめん、風呂上がり?」

 「ん、でも大丈夫や。どうしたん?」

 「これ」

 客に刺された夕の傷が治り、明日から「臥待月」は通常営業に戻る。 俺は傷が完治するまで、夕の部屋を訪れるのを控えた。仕事復帰を第一に考えていた夕の気持ちを邪魔したくなかったからだ。 が、仕事のことを考えなくていい最後の夜を夕と過ごしたくて、二代目のオーナー、晴登さんが店の再開祝いに送って下さったワインを口実にした。俺はふっくらとした形のボトルを夕の目の前にかざして見せた。

 「一緒に飲もうと思って。もう飲んでも傷は大丈夫だよね」

 「せやね。ありがたく頂こか」

 夕は微笑んで、キャビネットからグラスを二つ取り出した。ブルーの切子は夕のお気に入り。 葡萄色が照明に照らされて美しい。フルーティな香りを楽しみながら、俺と夕はグラスを合わせた。 ストレスですっかり痩せてしまった夕は、最近やっと元通りの体つきを取り戻した。

 「臥待月」の業務は体力を要する。一日一組しか受け付けない代わりに、翌朝客が宿を後にするまで、極上のもてなしを提供しなければならない。 体力、気力ともに夕が元に戻るまでに、半年を要した。

「明日からだね。予約が殺到して大変だったよ」

「それは陽も同じやろ?」

 「…俺を指名する数の倍だよ?」

 「年の功やって。休んだ分、喜んでいただかないとあかんね」

「年の功って……とにかく無理はしないで。しばらくの間、俺ここに泊まるから。しんどい時は言って」

以前なら、こういうとき夕は俺の申し出を丁重に断った。しかし今、俺の目の前で夕は嬉しそうにうなづく。 この変化が俺には嬉しかった。 ふたりの間にあった壁は今はもう見えない。

夕の頬がほんのり色づいている。 客の前では酒を飲んでも酔うことはない。酒に強いだけではなく、コントロールする術を持っていると言っていた。が、今は気楽にワインと会話を楽しんでいるように見えた。

「美味しくて飲み過ぎてしまいそうやな…このぐらいにしておくわ」

夕はテーブルに手をついて立ち上がった。思わず心配で俺も立ち上がる。 ふらつくことはなかったが、夕はふわふわとした足取りでキッチンへ向かう。俺は夕の背中に手を添えて歩いた。

「陽…」

グラスをシンクに戻すと、夕は振り向かずに俺を呼んだ。 その背中が言いたいことを察して、俺は夕を後ろから抱きしめた。

 「夕……どうしたの」

「……不安で……前のように僕、仕事できるやろか」

「大丈夫だよ。夕は…俺を教えてくれた人だ。出来るよ」

 「だといいんやけど……」

俺は夕の首筋にキスをした。それに応えるように夕が顔だけ振り返った。 唇を合わせると、夕は瞼を閉じた。 若い絵描きの客の前で夕を抱いたことがある。それは飽くまでも仕事だったが、その時、夕は夢うつつに俺の名を呼んだ。そのことが、悩んでいた俺の心を後押ししてくれた。 怪我を乗り越えた夕に、もう一度自分の想いを伝えるなら今だと、直感が伝えていた。

俺は言った。

「俺が……ついてるから、夕」

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