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Yokubo no Yamini Furisosogu eien no Shunkan

愛を諦めたあの日、彼はまだ私を手放していなかった

愛を諦めたあの日、彼はまだ私を手放していなかった

ぷに林めい
結婚二年目、赤子を宿した白川明澄に届いたのは――離婚届。そして交通事故、流れる血の中で彼に助けを乞うも、腕に抱かれていたのは初恋の人だった。命と心を喪い、彼女は静かに目を閉じた。数年後、「白川明澄」という名は藤原誠司にとって禁句となった。彼女が他の男と結婚式を挙げるその日、彼は叫ぶ。「俺の子を連れて、誰と結ばれる気だ?」——愛は終わったはずだった。だが、終わらせたのは誰だったのか。
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夏の甲子園の野球中継を見ていた。 

試合に勝利したチームが校歌を歌っている。

学生の頃は、まともに歌ったこともなかった校歌。 歌詞の意味もわからず、魅力も感じなかった歌。 なのに一生懸命頑張った高校球児が歌うと、どうしてこうも晴れがましく気持ちよく聞こえるのだろうか。

  ____どんな歌だったっけ?

 ふと思い立ち、ネットで母校の検索をしてみる。 【〇〇高等学校が83年の歴史に幕を閉じた】

 

_____うそ、廃校?

卒業してもう20年近い。 誘われた同窓会にも出席していなかったからか、廃校になったことを今まで知らなかった。

故郷は遠きにありて思うもの。 それは、何かしらのカタチが残っているから思えるものかもしれない。 校舎もなくなってしまうと、帰省したとしても思い出がよみがえりにくい気がする。

 _____高校生の頃が一番、思い出に残っていたのになぁ…

あの頃流行った、サイン帳を引っ張り出してみた。 卒業式を前に、仲のよかった友達に1ページずつ何かを書いてもらうもの。 漫画が書いてあったり、手紙みたいな物があったり、四字熟語だけ、というのもある。 読み返して思い出して、笑いがこみあげる。

 _____あぁ、そう、そう!

 みんな同じことが書いてある 。

“誠と結婚するときは結婚式に呼んでね”

“もう、あっちで同棲しちゃえば?”

“やっとラブラブを見せつけられなくてすむわぁ”

高校生の頃付き合っていた人、永野誠。 誠実に私のことを好きだと言ってくれた人。

 “二十歳になったら結婚しよう!”

どちらからともなく、そんな約束をしていたのに、それは叶わなかった。  

そんな懐かしいことを思い出す。 その時、ハラリとサイン帳から落ちた一通の封書。

 “渡辺優子様”  

少し癖のある筆跡で書かれた私の名前。 25才になる少し前に、親友の神谷浩美から届いたもの。

 “誠君とお付き合いすることを、許して欲しい”    

同じ封筒に、誠からも手紙が入っていた。

“ヒロと付き合うことになりました” 

許すも何も、その頃はもう誠と私は付き合ってなかった。 でも、わざわざそういうことを報告してくるところが、誠と浩美らしい。

_____そういえば、誠と浩美はどうしてるんだろう?

高校を卒業して、私と誠は隣県の企業にそれぞれ就職した。 同じ会社ではなかったけど、電車一本で会える距離だった。 せっせと働いて、貯金に励んで早く結婚したいね!といつも話していた。 この気持ちはずっと続くと、卒業してすぐの頃までは思っていた。

けれど、少し離れて違う環境にいると、気持ちは変わってしまう。

 

“二十歳になったら…”

そう、二十歳になって、それぞれが見ている未来の姿がズレていることに気づいた。 そして多分、私の親友の浩美はずっと誠のことが好きだった…私はそのことに気づかないふりで、誠と付き合っていた。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

高校生の頃、誠は美術部でたくさんの油絵を描いていて、たまに受賞もしていた。 付き合ったきっかけは、ある日突然私のクラスにやってきて、なぜか彫塑のモデルになって欲しいと言ってきたから。

「裸婦像じゃないでしょうね!」

「高校生でそれはハードル高いって!首から上だから」

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