豪華なオーダーメイドカーテンのタッセルが激しく揺れ、その隙間からなすすべもなく伸ばされた小さな手が、節くれ立った大きな手によって窓ガラスに強く押さえつけられた。
これで四度目だった。
男は一週間の出張で溜まった欲のすべてを、ぶつけようとしているかのようである。
相沢詩織が震える脚で泣きながら懇願して、ようやく男は恩寵を施すかのように解放した。
終わった後の余韻がまだ残る。背中越しに伝わる男の力強い心音が、心臓の芯を震わせた。
細かく執拗なキスが、まだ敏感なままの首筋に落とされる。
痺れるような感覚が、何度も繰り返し襲ってきた。
「まだいけるか?」
男の低く掠れた声には、からかうような蠱惑的な響きがあった。
彼女は体を横向きにし、男の首に腕を回した。
外の常夜灯の光が、男の冷徹な顔立ちを柔らかく染めている。
情欲に満ちたその瞳は、まるで全てを許すかのような深い情愛を湛えているかに見えた。
だが、彼女は知っている。
この男の心は、雪山の風よりも冷たいことを。
「明日、お見合いに行くの」
「ん」
男はこともなげに相槌を打った。
薄い唇が彼女の唇を捉え、ねぶるように貪る。
大きな手は彼女の細い腰を抱き寄せ、続きを始めようとした。
彼女の胸に苦い思いが広がる。
やはり……彼は気にも留めていないのだ。
再び煽られた体は微かに震え、
彼女は唇を噛んで喘いだ。
「もし良い人だったら、受けようと思う」
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