マイ·ミスター·ソルジャー
作者内木 夢香
ジャンル恋愛
マイ·ミスター·ソルジャー
ジャクソンは、チェリーの呼吸が一定に落ち着くまで長い時間そこにいて、 彼女が今ぐっすり眠っているようだ。
彼女に掛布団を掛け、額にキスをして寝室から出て行った。
ドアが閉まると、チェリーのまぶたが微動して開き、 涙が彼女の頬を伝わった。 「私は失敗した。 彼も彼の心も、私のものじゃない」彼女は思った。
ジャクソンとサリーは、海辺の邸宅近くの砂浜に座っているが、 彼女は彼の腕に寄り添い、海の香りのする涼しいそよ風とさざ波を楽しんでいた。
「サリー」ジャクソンはふと 少しかすれた声で呟いた。
「何?」 サリーは、幸せに満ちた屈託のない口調で返答した。
「君はこの街に留まるつもりなのか?」 ジャクソンは尋ねた。
「もちろん、今まであなたと一緒に暮らすことを夢見てきたから」サリーは頭を上げて、ジャクソンを見つめながら嬉しそうに答えた。