マイ·ミスター·ソルジャー
作者内木 夢香
ジャンル恋愛
マイ·ミスター·ソルジャー
一週間があっという間に過ぎ、ジャクソンの背中の傷は治った。
ある朝、チェリーがバルコニーの花に水をやっている間、彼は居間で新聞を読んでいた。
突然ドアのベルが鳴り、ジャクソンが席から立ち上がってドアを開けに行ったので、チェリーも居間に入ってきた。
ジャクソンがドアを開けると、そこにいたのはデレクだった。
彼はジャクソンを嬉しそうに見て尋ねた。「元気かい? 長いこと休んで、傷は回復した?」
「俺はそんなに柔じゃない。傷には慣れている」ジャクソンはデレクを従えて居間に入って来た。
デレクは、チェリーを見ると礼儀正しく挨拶した。 「おはよう、義理のお姉さん」
チェリーは頷くと、デレクにグラスの水を用意しながら 「おはよう」と答えた。
ジャクソンは、デレクの隣に腰を下ろして尋ねた。「今日はどうして来たんだ? 軍の基地から新しい指示があったのか?」
チェリーがデレクにグラスの水を差し出すと、 彼はそれを一口飲んでから言った。「うん、おじいちゃんが申請した休暇の期限が切れたから、君は明日軍の基地に戻る必要があって、 処理しなければならない案件も山積みだ」
チェリーはジャクソンの側に座り、二人の男性が話している間静かにしていた。