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チャプター 13
会議にて
文字数:2449    |    更新日時: 18/06/2021

午後の会議は大臣の急死もあり、数時間は遅れたものの開始された。

デガータは濡れた雑巾で会議室近くの棚を拭きながら、脇目で会議室に入室する人物を見ていた。

そして、全員が入るのを確認すると、分厚い会議室の扉の近くへと移動した。

再び探知能力を駆使して聞き耳を立てた。

多少はくぐもって聞こえる物の、確実に会話の内容は聞き取れる。

椅子を引いたり、紙束を広げる音が止むと、部屋の全員に聞こえる声が響く。

若いが、聡明そうな響きを持った男性の声だ。

「皆の者、既に聞いているだろうが、経済大臣が急死なされた。」

彼の言葉を受け、ヒソヒソと話す声が聞こえるが、流石に内容は聞き取れない。

「このような国家の非常時に暗殺を怪しむ者もおるが、とにかく今は時間が足りない。」

一呼吸置いてから、椅子に着席する音が響く。

アンロックしたチャプター

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