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臥待ち月の情人 〜月曇り〜

チャプター 3 弄月 壱

文字数:1858    |    更新日時: 01/08/2021

げておりました

訪れた、隠れ

にして馴染みの男娼、夕に差し出す。 艶やかに笑って、夕は薔薇を受け取りそ

の着物に、白地に金の縫い取りの帯を腰の低いところで結んでい

る俺を、夕の

へ……夜も更け

器やお猪口も、見たことのないものに変わっている。 隣の部屋に続く襖も張り替えられていた。 変わら

月さ

する俺の顔を覗きこ

たか…何か、気に

…い

備で、お疲

ってい

こでは何も隠すことが出来ない、

きさらぎりゅうせい)。襲名

いない。一人息子という理由で担ぎ出されたが、要はお飾りの組長を作り上げ、幹部連中が牛耳るつもりなのだろう。今まで一般人に紛れて暮らしてきたが、とうとうそうも言っ

酒はお控えに

いるぐらい

傾けた。 今日の料理は特に豪勢で好物ばかり用

ろうとも、極道の家に生まれたからにはそれなりの覚悟がある

か。いつも通り…か、趣向を変

したように、

姿」があれば、

姿

似ているのだ。秋葉(あきば)に。 その風貌に惹かれ、俺は耐えられなくなる度にこ

なりと、と

のお望みをお聞か

か夕は妖艶に微笑み、俺の目をじっと見据えた。 肝の据わっているところ

ったら

ました、と答えて

に繋がる襖を開けると、備え付けの桧風呂があり、白い湯気がもうもうと上がっている。 そ

がないと高をくくっている自分が半分。 どれほど夕が秋葉に似ていたって所詮は他人だ。どんなに似せたところで抱いているう

息吐き出したところで

します

思って俺はゆっく

う呼ぶ。 秋葉は、俺に極道のすべてを教える教育係であり、義兄弟の盃を交わした兄貴分だっ

秋葉

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1 チャプター 1 夕と陽2 チャプター 2 京一郎3 チャプター 3 弄月 壱4 チャプター 4 弄月 弐5 チャプター 5 弄月 参6 チャプター 6 弄月 四7 チャプター 7 淡月 壱8 チャプター 8 淡月 弐9 チャプター 9 淡月 参10 チャプター 10 夕と陽 弐11 チャプター 11 宵の明星 壱12 チャプター 12 宵の明星 弐13 チャプター 13 夕と陽 参14 チャプター 14 はつこい 壱15 チャプター 15 はつこい 弐16 チャプター 16 はつこい 参17 チャプター 17 綴る 壱18 チャプター 18 綴る 弐19 チャプター 19 綴る 参20 チャプター 20 沓21 チャプター 21 鳳仙花 壱22 チャプター 22 鳳仙花 弐 (パート1)23 チャプター 23 鳳仙花 弐 (パート2)24 チャプター 24 鳳仙花 参 (パート1)25 チャプター 25 鳳仙花 参 (パート2)26 チャプター 26 傷心27 チャプター 27 燻る 壱 (パート1)28 チャプター 28 燻る 壱 (パート2)29 チャプター 29 燻る 弐 (パート1)30 チャプター 30 燻る 弐 (パート2)31 チャプター 31 燻る 参32 チャプター 32 燻る 四33 チャプター 33 燻る 伍34 チャプター 34 爆ぜる 壱 (パート1)35 チャプター 35 爆ぜる 壱 (パート2)36 チャプター 36 爆ぜる 弐 (パート1)37 チャプター 37 爆ぜる 弐 (パート2)38 チャプター 38 爆ぜる 参39 チャプター 39 爆ぜる 四 (パート1)40 チャプター 40 爆ぜる 四 (パート2)41 チャプター 41 臥待ち月の情人(ふしまちづきのこいびと)