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Yokubo no Yamini Furisosogu eien no Shunkan

偽装の愛に溺れる夫よ!真の姿現した妻が君臨する

偽装の愛に溺れる夫よ!真の姿現した妻が君臨する

Rabbit4
篠崎梨夏は3年前に篠崎家に迎え入れられた本物の令嬢であり、祖父母の代からの約束に従い、滝沢家の長男・滝沢正司と政略結婚した。 相手は彼女が7年もの間、一途に想い続けてきた男性だった。 結婚からの3年間、篠崎梨夏は滝沢正司のために自身の才能を隠して身分を伏せ、彼を陰で支える完璧な妻になることだけを願っていた。 自分が世界で一番幸せな女性だと思っていた彼女に、現実は残酷な仕打ちを下す。 夫は、不治の病に冒された篠崎家の偽りの令嬢・篠崎真奈の夢を叶えるため、梨夏の実の両親や兄と結託し、真奈と盛大な結婚式を挙げたのだ。 「法的な効力のない偽の結婚式だ。死にゆく人間に目くじらを立てる必要があるのか?」 悪びれない夫の態度と家族の冷たい視線に心底失望した篠崎梨夏は、離婚協議書を残し、身一つで家を出る。 周囲の誰もが、これは専業主婦が夫の気を引くための駆け引きに過ぎないと思い込んでいた。 ベンチャーキャピタルの創設者、トップクラスの調香師、バイオリンの巨匠、ベストセラー作家――それらすべてが彼女であると発覚するまでは。 滝沢正司はそこで初めて、かつて優しく健気だった妻の正体が、世界を股にかける大物であったことに気づく。 実の両親は家に戻るよう彼女の前に跪いて過ちを認め、 兄は許しを得るためにすべてを投げ打った。 そして、かつて傲慢に振る舞っていた滝沢正司は、土砂降りの雨の夜、目を真っ赤にして彼女の服の裾を掴み、必死に哀願する。「梨夏、やり直そう……」 篠崎梨夏は伏し目がちに、口元に冷ややかな笑みを浮かべて言い放つ。「滝沢社長、男は私の行く手を阻むだけ。あなたが私の犬になるというのなら別ですが」
都市 CEO離婚複数のアイデンティティドラマチック世界観-都市
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山の天気は変わりやすい。

 寝ぼけた頭で昨夜、夜更かしして読んだ本に書いて言葉がふと頭に浮かんだ。

 「特にこれからの夏場は山の天気の変動が激しいので注意してくださいね」  

大学の一限開始まで後30分。  

自宅から大学まで約1時間。  

遅刻が確定しもう吹っ切れた俺は朝食のパンを齧りながらテレビを見ていると朝の顔と呼ばれてる天気予報士のお姉さんが点と点を結ぶように言った。  

ーーーーーー

 「どうして、人は争ってしまうのでしょうね」  少女はとある世界を見ながら唐突にそんなことを言ってきた。

「そんなの俺に聞かれても」

 「同じ《《元人間》》でしょ。ちょっとは勉強してきたんじゃないんですか?」

 「それを言ったら――だって」

「わ、私はモデルやってたから仕方ないのですよ」

「はいはい。俺が考えるにその理由は数え切れない程無数に存在して星の数よりも多い気がするよ。例えば三人に林檎を1つ与えたらそれを3つにしたがる者、独占したい者、遠慮する者に別れてしまう生き物だ」

「確かに。中学の時は大体その3つに別れてたかも」  

少女は頷き肯定する。

「ただの平民が林檎で争ってるだけなら大事にはならない。が、物が変わり土地や富その権利が国に与えられ、国のトップが争いだしたらもう止められない。戦争が始まってしまう。出身地や肌の色だけでも争いを産める生物だから極自然な現象と言っても過言では無いと思うけどな」

 「ふむふむ。つまり?」

「その理由を突き止めるのは無理だ」

 「随分と釈然としない終わり方をしましたね」 「仕方ないだろ。俺は大学で文学部を先行してきたんだから知るか」

「文学部なら分かりそうなものですが……そうですよね。陰キャには無理ですよね」  

少女は仲のいい友達にする様な煽りの笑みで言った。

「陰キャは関係ないから!」

 「でも、今の姿は輝いて見えますよ」

「それはこの輪っかのお陰だろ!?」

 頭の上に浮いている輪っかを指さす。

「そうですね」  

少女はフォローする所かクスクスと笑った。

  青年は「はあ」と1つため息を付くと言った。 「けど、世界を救えるのに救わないのは違うよな」

「それもそうですね。ですが規約があるらしいので仕方が無いかもしれないですね」

  少女は自分に言い聞かせるように言った。

    ーーーーーー  

渋谷〜渋谷 「はぁッ!」  聞きなれた音声アナウンスによって意識が覚醒し、急いで席を立ち上がりホームに降りた。

  いつの間に俺は電車に乗っていたんだ?

 てかなんだったんだろ。あの夢は。

 気がついた頃には電車の車内に座っていた。  本当に天気予報士のお姉さんから今に至るまでの記憶が夢に忘れられていた。  

 当然の如く間に合わなかった一限の補習プリントを受け取りと人のほとんど居ない講義室に入りボーッとプリントと睨めっこを始めた。

 「よっ!おつかれさん」

「うわあああ!」

「うへへへ。そんなに驚いてくれるとはこっちも脅かしがいってのがあるもんだぜ」

 「もうなんだよ。お前かよ」

 「そうです!俺でした!……どうしたんユウマ?なんだか顔色死んでるけど」

  ユウマ―佐藤 優馬《《さとう ゆうま》》。

極一般的な一般人。20歳。ちょっと茶色がかった黒髪に黒目で特技なし、趣味アニメ鑑賞、平凡な見た目に特に身体的特徴も無い凡人だ。

 顔をまじまじと見るとそんなことを言死んでるのはほっておいて欲しい。

 「そうかもな。どっかの誰かさんに脅かされたせいで心臓が止まって血液が回らなくなったせいかもな」

「マ・ジ・カ!?AED取ってくるわ!」

  そう言って講義室を飛び出して行ったあのバカは更科 海斗《さらしな かいと》  19歳。

 馬鹿でノリが良く俺の数少ない友人の一人で親友。凡人の俺とは正反対で、スポーツ万能、容姿端麗のバリバリの陽キャキャラだ。

 アッシュの茶髪も似合っていてお洒落さんのイケイケ大学生だ。

  「しかし、本当に取ってくるとはお前本当に馬鹿だな」

「いや、だってお前が心臓止まったとか言うから」

「もうお前の前で冗談は言わないわ」

 「え!?それは流石につまんないわ」

 「3時間だぞ!3時間!」

「?」

「?を口に出して言うな!ぶりっ子キャラか!説教された時間だよ!この歳になってあんなに教授に怒られるとは思わなかった……」

  大学を出た頃には日は暮れスマートフォンのホーム画面には18時45分と書かれていた。

 「そう落ち込むなって。だったらお詫びにそこのファミレスでご飯食べてくか?」

「落ち込んではないが、ぼっちで食べても寂しいし、食べるか」

  そう言って、帰り道駅前のファミレスに入った。

 「そういえばさ、この前婆ちゃんから山登りの道具が届いたんだよ。頼まれてたやつって言われて」

  某有名空ラークグループのイタリアンレストランでパスタとピザをシェアして食べていると、海斗がヒョンとそんなことを言った。  

ちなみに2人ともイタリア料理が1番好きである。

 「山登りの道具?登るのか?」

 「いーや」

  海斗はだるそうに否定した。

 「ならなんで送って貰ったんだ?」

「それが覚えてないんだよ。てか頼んだ記憶すらない」

 「酔ってたとか?」

「まだピチピチの19歳だっつうの」

 「お婆ちゃんの勘違いとか」

 「それは……ある」

 「あるんかい。ならそれじゃないか?」

  思わずツッコンでしまった。

 「最近ボケてきてるのかな。結構歳いってるし」  俺は一気にアイスティーを啜った。

 「話は戻るんだけどさ、夏の山登りのシーズンが終わるまで――」

 「い、や、だ」  俺は話を割って断った。

 この後の展開は目に見えていた。

「まだ言い終わってないしお願いしますから」 「そのまま送り返せばいいじゃんかよ」

「それがさこんな手紙が一緒に入ってて」

 海斗は鞄から一通の封筒を取り出し中の手紙を開いた。  

そこには、急に山登りの道具を送ってくれなんて言うから驚いて何事かと思ったけど、何とかAmazon?を教えて貰って新品を買って送れました。  カイちゃん偶には顔見せにおいでね。  《《友達との写真》》待ってます。  とある。

 「つまり、新品で綺麗な状態だからそのまま送り返す訳にも行かないと」

「うん。それに俺の部屋って結構狭いじゃん?結構スペース取ってて、玄関に置いとくと毎回入る時に倒れてきてうざったいのよ」

 「俺の部屋もそんなに広くないだろ、だったらあのガラクタの山を捨てれば良いだろ」

  俺と海斗の家はかなり近い。

  同じ最寄り駅を利用しているが海斗は駅からの距離を取った結果、部屋が狭くよくこういったお願いをしてくる。

 「ガラクタだと……!?ゲームはパッケージとカセットがあるからこそ良いんだよ」

 「どう見てもガラクタにしか見えないけど、今はダウンロード版とかある訳だしそっちに買い替えたらどうだ?そしたら部屋も広くなるぞ」

 「凡人から見たら分からないかもしれないがどれも1級品。捨てるなんて到底出来ない」

  品行方正、容姿端麗を地で行くと言われ高校時代は風紀委員会に属し真面目振ってた男が今ではこのオタク具合だ。

 「じゃーあ、どうするんだよ」

「うーん……うーん……」  

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