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女性向け都市小説

売れ筋 連載中 完結
泥棒猫の孕み腹と、奪われた私の命。

泥棒猫の孕み腹と、奪われた私の命。

華やかなプロポーズの場。幸せの絶頂にいるはずの私の前に現れたのは、大きなお腹を抱えた、彼の「忘れられない女」だった。 私は取り乱すことも、泣き叫ぶこともなく、ただ静かに婚約指輪を彼へと突き返した。 ――そう、これは二度目の人生なのだ。一度目の人生で、私は嫉妬に狂って彼女を追い出すよう彼に迫り、その結果、彼女は交通事故に遭って身籠っていた命を失ってしまった。 それから結婚して五年。ようやく私も待ち望んだ命を授かったというのに、あろうことか出産を目前にして、彼は私の命を繋ぐ医療機器をその手で無残に引き抜いたのだ。 薄暗い病室の中、冷酷な笑みを浮かべた彼は私にこう告げた。私のお腹にいるのは彼の子ではなく、復讐のために見知らぬ男をけしかけて宿らせた、おぞましい種なのだと。 「お前が彼女から奪った命だ。今日、その薄汚い赤子もろとも償ってもらうぞ!」 薄れゆく意識の中、私は最後の力を振り絞って足掻き、割れたガラスの破片を彼の喉笛へと深く突き立てたのだった。 そして再び目を開けると、私はあの忌まわしいプロポーズの場へと戻っていた。 愛など、もうとうに捨てた。今度の人生では私が会社の全権を掌握し、あの裏切り者たちを這い上がれないほどの絶望と破滅へと叩き落としてみせる!
夫が選んだのはあの女

夫が選んだのはあの女

意識が朦朧とする中, 夫が私ではなく, あの女に手を差し伸べるのを見た. 山奥の廃墟で誘拐された私を助けに来てくれたと信じていた夫, 高田竜介. しかし彼は, 私を冷たく突き放し, 共に囚われていた彼の秘書, 桑名小春だけを救い出した. 「お前はもう用済みだ」と言い残して. 私は身ごもっていた. 彼との子供を. その事実を告げても, 彼は「お前のような女が」と嘲笑い, 私を産業スパイだと決めつけ, 見捨てた. 絶望の中, 私は冷たい床の上で息絶え, お腹の子も命を落とした. 私の魂は, 忠実な部下, 小石が真相を追い, 母が悲しみに暮れる姿をただ見つめていた. 一方で竜介は, 私の死の報せを無視し, 小春との甘い時間に溺れている. なぜ, 十年連れ添った夫は, 私をここまで憎むのか. なぜ, 彼は小春の嘘に気づかないのか. やがて, 誘拐犯の出現が小春の裏切りを暴き, 死亡診断書という鉄の証拠が竜介の目を覚まさせる. 私の亡骸の前で, 彼は初めて真実を知り, 血の涙を流して崩れ落ちた. 「千栄子…ごめん…」 その懺悔の言葉も, もう私の心には届かない. 復讐の鬼と化した彼が, 自ら破滅へと向かう「火葬場」を, 私はただ, 冷ややかに見届けるだけだ.