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Yokubo no Yamini Furisosogu eien no Shunkan

冷血御曹司の溺愛包囲網からは絶対に逃げられない。

冷血御曹司の溺愛包囲網からは絶対に逃げられない。

Rabbit4
純潔を奪われて初めて、榊原詩織は自らが信じていた真実の愛が単なる笑い話に過ぎなかったことを知る。 彼女の婚約者と妹はとうの昔に関係を持っており、あろうことか結託して彼女の財産を狙っていたのだ。 詩織はすぐさま悪魔のような男と婚姻契約を結び、彼らに代償を支払わせることを決意する。 長谷川彰人は、残忍で気分屋であると噂される人物。 誰もが詩織が彼のもとで何日生き延びられるかを見物していたが、聞こえてくるのは二人が公然と愛情を見せつけているという知らせばかりだった。 悔しがる妹が「見知らぬ男に抱かれた女なんて、彼にとってはただの遊びよ!」と吐き捨てれば、 彰人は愛妻を抱き寄せ、「奇遇だな、その見知らぬ男とは私のことだ」と返す。 焦った元婚約者が「あいつはまもなく一族から追い出される役立たずだ。あんな男に嫁ぐくらいなら、戻ってきて俺の愛人になれ!」と怒鳴り散らせば、 彰人は希少なダイヤモンドの指輪を競り落として詩織の玩具代わりに与え、「私の女には、最高のものがふさわしい」と言い放つ。 幾度となく自分を守ってくれる姿を前に、詩織はこれがただの演技だと常に自分に言い聞かせていた。 だが契約期間が満了し、彼女が新たな生活を始めようとした時、本来なら手を引くはずの男は彼女を寝室に閉じ込め、夜通し離そうとはしなかった。 「長谷川彰人、契約違反よ!」 憤る詩織に対し、男は指の腹で彼女の唇を撫でながら、熱く狂気めいた眼差しで告げるのだった。「十分に態度で示してきたつもりだったが。長谷川夫人、私は終身契約を更新したい」
都市 裏切り復讐恋敵ドラマチック
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山の天気は変わりやすい。

 寝ぼけた頭で昨夜、夜更かしして読んだ本に書いて言葉がふと頭に浮かんだ。

 「特にこれからの夏場は山の天気の変動が激しいので注意してくださいね」  

大学の一限開始まで後30分。  

自宅から大学まで約1時間。  

遅刻が確定しもう吹っ切れた俺は朝食のパンを齧りながらテレビを見ていると朝の顔と呼ばれてる天気予報士のお姉さんが点と点を結ぶように言った。  

ーーーーーー

 「どうして、人は争ってしまうのでしょうね」  少女はとある世界を見ながら唐突にそんなことを言ってきた。

「そんなの俺に聞かれても」

 「同じ《《元人間》》でしょ。ちょっとは勉強してきたんじゃないんですか?」

 「それを言ったら――だって」

「わ、私はモデルやってたから仕方ないのですよ」

「はいはい。俺が考えるにその理由は数え切れない程無数に存在して星の数よりも多い気がするよ。例えば三人に林檎を1つ与えたらそれを3つにしたがる者、独占したい者、遠慮する者に別れてしまう生き物だ」

「確かに。中学の時は大体その3つに別れてたかも」  

少女は頷き肯定する。

「ただの平民が林檎で争ってるだけなら大事にはならない。が、物が変わり土地や富その権利が国に与えられ、国のトップが争いだしたらもう止められない。戦争が始まってしまう。出身地や肌の色だけでも争いを産める生物だから極自然な現象と言っても過言では無いと思うけどな」

 「ふむふむ。つまり?」

「その理由を突き止めるのは無理だ」

 「随分と釈然としない終わり方をしましたね」 「仕方ないだろ。俺は大学で文学部を先行してきたんだから知るか」

「文学部なら分かりそうなものですが……そうですよね。陰キャには無理ですよね」  

少女は仲のいい友達にする様な煽りの笑みで言った。

「陰キャは関係ないから!」

 「でも、今の姿は輝いて見えますよ」

「それはこの輪っかのお陰だろ!?」

 頭の上に浮いている輪っかを指さす。

「そうですね」  

少女はフォローする所かクスクスと笑った。

  青年は「はあ」と1つため息を付くと言った。 「けど、世界を救えるのに救わないのは違うよな」

「それもそうですね。ですが規約があるらしいので仕方が無いかもしれないですね」

  少女は自分に言い聞かせるように言った。

    ーーーーーー  

渋谷〜渋谷 「はぁッ!」  聞きなれた音声アナウンスによって意識が覚醒し、急いで席を立ち上がりホームに降りた。

  いつの間に俺は電車に乗っていたんだ?

 てかなんだったんだろ。あの夢は。

 気がついた頃には電車の車内に座っていた。  本当に天気予報士のお姉さんから今に至るまでの記憶が夢に忘れられていた。  

 当然の如く間に合わなかった一限の補習プリントを受け取りと人のほとんど居ない講義室に入りボーッとプリントと睨めっこを始めた。

 「よっ!おつかれさん」

「うわあああ!」

「うへへへ。そんなに驚いてくれるとはこっちも脅かしがいってのがあるもんだぜ」

 「もうなんだよ。お前かよ」

 「そうです!俺でした!……どうしたんユウマ?なんだか顔色死んでるけど」

  ユウマ―佐藤 優馬《《さとう ゆうま》》。

極一般的な一般人。20歳。ちょっと茶色がかった黒髪に黒目で特技なし、趣味アニメ鑑賞、平凡な見た目に特に身体的特徴も無い凡人だ。

 顔をまじまじと見るとそんなことを言死んでるのはほっておいて欲しい。

 「そうかもな。どっかの誰かさんに脅かされたせいで心臓が止まって血液が回らなくなったせいかもな」

「マ・ジ・カ!?AED取ってくるわ!」

  そう言って講義室を飛び出して行ったあのバカは更科 海斗《さらしな かいと》  19歳。

 馬鹿でノリが良く俺の数少ない友人の一人で親友。凡人の俺とは正反対で、スポーツ万能、容姿端麗のバリバリの陽キャキャラだ。

 アッシュの茶髪も似合っていてお洒落さんのイケイケ大学生だ。

  「しかし、本当に取ってくるとはお前本当に馬鹿だな」

「いや、だってお前が心臓止まったとか言うから」

「もうお前の前で冗談は言わないわ」

 「え!?それは流石につまんないわ」

 「3時間だぞ!3時間!」

「?」

「?を口に出して言うな!ぶりっ子キャラか!説教された時間だよ!この歳になってあんなに教授に怒られるとは思わなかった……」

  大学を出た頃には日は暮れスマートフォンのホーム画面には18時45分と書かれていた。

 「そう落ち込むなって。だったらお詫びにそこのファミレスでご飯食べてくか?」

「落ち込んではないが、ぼっちで食べても寂しいし、食べるか」

  そう言って、帰り道駅前のファミレスに入った。

 「そういえばさ、この前婆ちゃんから山登りの道具が届いたんだよ。頼まれてたやつって言われて」

  某有名空ラークグループのイタリアンレストランでパスタとピザをシェアして食べていると、海斗がヒョンとそんなことを言った。  

ちなみに2人ともイタリア料理が1番好きである。

 「山登りの道具?登るのか?」

 「いーや」

  海斗はだるそうに否定した。

 「ならなんで送って貰ったんだ?」

「それが覚えてないんだよ。てか頼んだ記憶すらない」

 「酔ってたとか?」

「まだピチピチの19歳だっつうの」

 「お婆ちゃんの勘違いとか」

 「それは……ある」

 「あるんかい。ならそれじゃないか?」

  思わずツッコンでしまった。

 「最近ボケてきてるのかな。結構歳いってるし」  俺は一気にアイスティーを啜った。

 「話は戻るんだけどさ、夏の山登りのシーズンが終わるまで――」

 「い、や、だ」  俺は話を割って断った。

 この後の展開は目に見えていた。

「まだ言い終わってないしお願いしますから」 「そのまま送り返せばいいじゃんかよ」

「それがさこんな手紙が一緒に入ってて」

 海斗は鞄から一通の封筒を取り出し中の手紙を開いた。  

そこには、急に山登りの道具を送ってくれなんて言うから驚いて何事かと思ったけど、何とかAmazon?を教えて貰って新品を買って送れました。  カイちゃん偶には顔見せにおいでね。  《《友達との写真》》待ってます。  とある。

 「つまり、新品で綺麗な状態だからそのまま送り返す訳にも行かないと」

「うん。それに俺の部屋って結構狭いじゃん?結構スペース取ってて、玄関に置いとくと毎回入る時に倒れてきてうざったいのよ」

 「俺の部屋もそんなに広くないだろ、だったらあのガラクタの山を捨てれば良いだろ」

  俺と海斗の家はかなり近い。

  同じ最寄り駅を利用しているが海斗は駅からの距離を取った結果、部屋が狭くよくこういったお願いをしてくる。

 「ガラクタだと……!?ゲームはパッケージとカセットがあるからこそ良いんだよ」

 「どう見てもガラクタにしか見えないけど、今はダウンロード版とかある訳だしそっちに買い替えたらどうだ?そしたら部屋も広くなるぞ」

 「凡人から見たら分からないかもしれないがどれも1級品。捨てるなんて到底出来ない」

  品行方正、容姿端麗を地で行くと言われ高校時代は風紀委員会に属し真面目振ってた男が今ではこのオタク具合だ。

 「じゃーあ、どうするんだよ」

「うーん……うーん……」  

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