冷却期間?ふざけるな!唐澤さん、即決離婚&全財産放棄!

冷却期間?ふざけるな!唐澤さん、即決離婚&全財産放棄!

Rabbit4

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【御曹司即嫁入り+離婚後の後追い修羅場+垢バレ】 【裏社会も表社会も牛耳る財閥御曹司 VS科学界の最強の美女エンジニア】 結婚3年目の今夜も、唐沢晚香は夫と夜を共にしたことがなかった。「仕事に夢中でフリーズしてるだけ」と自分に言い聞かせていた。 母が亡くなったその日に、義理の妹が飛び込み、スマホを突きつける。「姉さんが独り寝してる間、あの人は私のベッドで何度もイッてたよ」 彼女はすべての優しさを心の奥にしまい、もう望みを抱くことをやめ、離婚を決意した。 周りの人々は彼女を嘲笑した。「三日もすりゃ土下座して泣きつくわ」 ——ところが雨の夜、岩田皓輝はズブ濡れの膝をついて「やり直して」と懇願。彼女は傘を差しながら一言。「失礼、あなたはもう捨てたはずでしょう?」 その夜、裏社会をも牛耳る御曹司は、彼女をグイッと抱き寄せ、全世界配信。「“岩田夫人”って呼ぶと、合法妻への名誉毀損で訴えるよ?」 その後、科学アカデミーの最年少正式会員として表彰台に上がった彼女の左手——カメラがクローズアップした指輪には“賀”の文字が刻まれていた。 やっと気づいた世間。“全財産放棄”? 彼女が持ち去ったのは、裏も表も支配する科学帝国と御曹司の心だった。

第1章私たち、離婚しましょう

「私、結婚しています」

暗闇の中、唐澤晚香は背後から伸びてきた力強い腕にドアへ叩きつけられた。 灼熱の息が首筋にかかり、抵抗できないまま全身が震え上がる。

男は彼女の華奢な腰を鷲掴みにし、鼻で笑った。 「人妻が体を売るとはな。 旦那は知っているのか?」

鋭い痛みが胸を貫く。

一時間前に送りつけられてきた動画が、心に開けた傷口だった。

――夫の岩田皓輝と、異母妹の唐澤依奈が、乱れた姿でベッドに絡み合う映像。

夫の裏切りを暴くためホテルに乗り込んだものの。

目的の部屋を確かめる間もなく、見知らぬ男に闇の中へと引きずり込まれてしまったのだ。

「今更清楚ぶるな」 男は吐き捨てると彼女を軽々と担ぎ上げ、ベッドへ放り投げる。 乱暴にネクタイが引きちぎられ、それが彼女の両手を縛り上げると、唇が塞がれた。

「結婚しているなら、慣れたものだろう?」男は彼女の服を一枚、また一枚と引き裂いていく。

「私、まだ……」唐澤晚香は男の下で身を固くし、言葉を飲み込んだ。

結婚して三年、まだ処女のままだという事実を。

口にしたところで誰が信じるだろう。

夫への怒りが、やがて冷え切った諦念へと変わる。 唐澤晚香は、ぴたりと抵抗をやめた。

痛い。 焼けるように、痛い。

彼女は唇を強く噛みしめた。 鋭い犬歯が皮膚を破り、口内に鉄の味がじわりと広がる。

三年間守り抜いたものが、

顔も知らぬ男によって、いとも容易く踏みにじられていく。

……

翌朝、唐澤晚香は携帯のけたたましい振動で目を覚ました。 病院からの着信だった。

「唐澤さん、至急、帝都病院へ。 お母様の容態が急変されました」

「旦那からの催促か?」低く嘲るような男の声が、背後から投げかけられた。

唐澤晚香はシーツを引き寄せ、散らばった服をかき集めると、うつむいたまま囁いた。 「昨夜のことは、どうか忘れてください」

昨夜の愚行は、岩田皓輝の裏切りへの報復なのだと、彼女は自分に言い聞かせた。

男は半裸のままベッドに身を起こし、彼女の背中を冷ややかに見送った。 「見かけによらず、あっさりした女だ」

夫がありながら一夜を共にし、朝になれば未練もなく立ち去る。

唐澤晚香は一刻も早く母のもとへ駆けつけたくて、男と口論する気力もない。 その顔を一瞥もせず、部屋を後にした。

彼女が去った直後、佐々木直樹秘書がノックもそこそこに、忍び足で入室した。

加賀律真は、二日酔いの鈍痛が脈打つこめかみを押さえた。 「俺のベッドに女を送り込んだのは、大奥様か?」

佐々木直樹は、恐縮したように首をすくめて頷いた。

やはり、祖母の差し金か。

帝都一の財閥を率い、A国最大の上場企業のトップである自分が、初夜を人妻に捧げる羽目になるとは。

昨夜、どれほど激しく求めても、あの女は声を押し殺したままだった。 一晩中、呻き声一つ漏らさない。 苦悶とも快楽ともつかない沈黙は、男からすれば手慣れている証拠にしか思えなかった。

今朝の無感動な表情も、おそらくは遊び慣れた女のそれなのだろう。

祖母は一体どこからこんな女を? なぜ自分の元へ?

昨夜、酒に飲まれていなければ……

加賀律真は、乱れたシーツに視線を滑らせた。

そこに残された鮮血の染み。 その一点に射抜かれたように、加賀の目が留まった。

――既婚者ではなかったのか?

部屋を出る間際、女の唇から血が滲んでいたのを、彼は朦朧とする意識の中で見た気がする。

もし処女だったとすれば、昨夜の自分の容赦ない振る舞いは……

唐澤晚香はタクシーを拾い、病院へと急いだ。

ロビーに駆け込むと、待ち構えていたかのように二人の姿があった。 唐澤依奈が岩田皓輝の腕に甘えるように絡みつき、勝ち誇った笑みを浮かべている。

唐澤晚香の目に、怒りの血が上った。 「あなたたち、いつから!?」

唐澤依奈は岩田皓輝の肩に顔を寄せ、挑発するように言った。 「お姉ちゃんが結婚した、その日の夜からよ。 義兄さんは私のベッドに来てたわ」

「結婚して三年にもなるのに、まだ処女なんでしょ? 笑えるわよね……」

依奈は、隠すことなく嘲笑した。

頭から氷水を浴びせられたような衝撃が、唐澤晚香を襲った。

三年間、良妻として夫の帰りを待ち続けた日々。 その始まりである結婚初夜に、夫は自分の妹と肌を重ねていた。

一度も触れてこなかったのは、仕事が多忙だからだと信じていた。 だが、彼にはとうに別の女がいたのだ。 それが、よりにもよって異母妹だったとは。

唐澤晚香の目尻が、じわりと赤く染まる。

なぜ、気づかなかったのだろう。

幼い頃から、唐澤依奈は自分のものを何でも欲しがった。 自分の男であれば、なおのこと。

「唐澤晚香、離婚だ。 慰謝料はない、身一つで出て行け」岩田皓輝の視線は氷のように冷たい。

心臓を抉るような痛み。

三年間、信じ、尽くしてきた日々の結末が、無一文で追い出されることだったとは。

唐澤晚香は冷たく笑った。 「岩田皓輝、私があなたのはした金を目当てに結婚したとでも?」

彼女は金に執着する人間ではない。 母は富裕な家の出で、その資産を受け継ぐ自分にとって、金は問題ではなかった。

岩田皓輝は鼻で笑った。 「いつまでお嬢様気取りだ。 お前の母親が死ねば、路上の乞食同然だろうが」

唐澤晚香は全身を震わせた。 「……何を言っているの?」

「お姉ちゃん、今すぐ病室に行けば、お母さんの最期に間に合うかもよ?」 唐澤依奈は愉しげに笑う。 その紅い唇が、まるで血を吸ったかのように艶めかしく見えた。

悪い予感が胸をざわつかせ、唐澤晚香は我を忘れて病室へと駆けた。

「死亡確認、唐澤清子さん。 死因は手首の切創による失血死。 享年四十八歳」

病室に響く医師の無機質な声が、唐澤晚香の頭を鈍器で殴りつけた。

「母は、ずっと意識が朦朧としていたはずです。 自殺なんて、ありえません……」 信じられないと首を振り、大粒の涙が彼女の頬を伝い落ちた。

「搬送された時点では、意識ははっきりされていました」と医師は告げた。

理解が追いつかない。

十数年も意識混濁の状態だった母が、なぜ突然?

その時、唐澤依奈と岩田皓輝が病室の入口に現れた。

依奈は嘲笑を浮かべ、一枚の紙をひらひらと見せつけると、それを唐澤晚香の顔に叩きつけた。 「よく見なさい、お母さんの遺書よ。 自殺だってことと、あんたが遺産相続権を放棄するって、はっきり書いてあるわ。 さっき父さんから電話よ、あんたは唐澤家から勘当ですって! これで、あんたは正真正銘、無一文ね」

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