私の名は夏之合。売れないタレントの端くれで、容姿はそこそこ、心根は優しい。
本来なら、甘い恋を楽しみ、芸能界で華々しく活躍するはずだった。
しかし、十八歳の時に頻繁にオナラが出てしまうという奇病を患ってしまったのだ。
誰か男性に心をときめかせた瞬間、身体がそれを察知したかのように、猛烈なオナラに見舞われるのである。
その結果――
告白の時。「夏之合、お前、クソでも食ったのか?オナラが臭すぎる!」
交際中の時。「別れよう。君はキスするたびにオナラをする。もう耐えられない!」
お見合いの時。「夏さん、天使のようなお顔立ちで、オナラも一流とは。私には高嶺の花すぎます」
......
最初は肝臓でも悪いのかと、名医を渡り歩いたが結果は変わらず。
そんなある日、突如として耳元で声が響いた。
――ピロン♪
「ホスト、こんにちは。ボクはオナプー。あなたは『恋をするとオナラが出るシステム』に登録されました」
「恋愛の進展に応じて、オナラの臭いと頻度はシステムによって強化されます」
なんだって!?こんなに突拍子もなくて悪趣味なシステムなんて、聞いたこともない。
他の人が登録されるシステムは、ミッションをクリアすればお金がもらえるっていうのに、なんて最高なんだろう。
それに比べて私のシステムは、恋愛するとご褒美が臭いオナラだなんて!
この世界は、とうとう私の想像を超えた狂い方をしてしまったようだ……。
「これはご褒美ではありませんよ、ホスト。あなたへの罰です」
は? 私が何か天地を揺るがすような大罪でも犯したっていうの?
システムは検索を終えると、一つの映像を私に見せた。
そこには、一人の男の子をいじめている私が映っていた。彼のカバンにこっそりゴキブリを忍ばせ、彼を腰を抜かすほど怖がらせている。
「晏川があなたを恨めしそうに睨んだのを受け、このシステムを登録しました。あなたが十八歳になった時点で自動的に発動します」
「彼が自らの口であなたを許せば、この罰は自動的に解除されます」
「だって、彼がなかなかのイケメンだったから、いじめて気を惹きたかっただけじゃない」
「ええ、ホスト。あなたは確かに彼の注意を引くことに成功しました。でなければ、ボクもここに存在していませんから……」
なんてことだ。徹底的に調べ上げた結果、晏川が今をときめく大俳優であることが判明した。
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