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愛しているから
誠君からはなんの連絡もないまま、新年が明けた。 肌を刺すほどの冷たい風に、マフラーをクルクル巻き付ける。
「お母さん、ちょっと出かけてくるね」
「あまり遅くならないようにね、今日はとっても冷え込むみたいよ」
「うん、早く帰るから」
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