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いつまでも君のもの

第4章取引成立 (Part Two)

文字数:1336    |    更新日時: 12/08/2021

「Fermare? Perché dovrei?」 (やめる? なんで 俺が?)

彼は悪魔のように笑って私にのしかかってきた。 彼は私の両手を頭の上に固定して、私の首に吸い付いてきた。 彼のモノが私の腹に当たっているのを感じた。 私はどうしようもなく無力だった。彼の身体の下で、ピクリとも動けないのだから。

「Puoi aspettare la prima notte di nozze?」 (結婚式の夜まで待ってくれない?) 私は泣き続けた。

「Ma non posso più aspettare, amore mio。 Ho bisogno di te adesso! Hai un profumo così buono!!」 (いや、もう待てないよ、愛しい人。 今、君が欲しい! すごく良い 香りだ!)

彼が私の首を噛みながら、左の乳房を掌で包み込んだ瞬間、私は叫んだ。 臭い身体の下で、私の両脚の間に彼がモノをあてがったときは、さらにもがいた。

「No! Per favore non farlo! Farò tutto quello che vuoi che faccia, per favore non farlo! Questa è molestia! Questa è stupro!」 (いや! お願い、やめて! 何でもしてあげるから、それだけはやめて! これはハラスメントよ! これは レイプよ!)

「Oh, no amore mio。 Nessuno può chiamarlo stupro, perché sei la mia fidanzata e presto diventerai moglie」

(違うさ、愛しい人。 君は婚約者で、そのうち俺の妻になるのだから、これをレイプと言う人なんて いないよ)

「いやよ、やめて、いや――」

「いやああああ!」

目を覚ました私は大声で叫んでいた。 首やおでこに玉のような汗を拭きながら、息をついた。 また夢に見てしまった。 ただの夢じゃない、悪夢だ。 過去を追体験する悪夢。1週間前にモールの駐車場でジョセフに遭遇してから私は再びこの悪夢を見るようになった。

「ソフィア! ソフィア、どうしたの?」

ドアの向こうで声がしたと思ったら、クレイグが現れた。 私のプッシーを抱いている… あ、つまり、私が飼いた、青い目をした白いペルシャ猫のこと。猫の名前がプッシーなのだ。

「なんか、君の悲鳴が聞こえたんだけど。 大丈夫?」 彼は私のベッドの端に座った。

「うん、怖い夢を見ただけ」 笑おうとしたけれど、涙が零れそうで、私はうなだれて目をぎゅっと閉じた。

「また悪夢を見るようになったの?」

私はうなずいた。 彼は知っている。 ある日、涙を堪えられなかったとき、彼に全て打ち明けて慰めてもらったことがある。 彼は私のダンス教室のアシスタントで、私がこの仕事を始めたばかりの頃、そばにいてくれた。 そして2年前、ソフィアズ・ドリーム・ダンス・スタジオを一緒に始めた。 その頃から今日に至るまで、彼は私の友達で、弟のような存在でもある。

「ケリーさんとの取引の話、 受けてみたら? すっごく好都合じゃない、ソフィア。 レイラを探し出して、ジョセフを牢屋にぶち込むのに彼らの名前を使っていいんでしょう」

「クレイグ、簡単なことじゃないのよ! なんていうか、この結婚には責任と義務があるんだもの。 私があの息子のトロフィー・ワイフになったら、どうなると思う?ジョセフが私を簡単に見つけちゃうわよ。 ケリー家は普通の家じゃないもの。 ロサンゼルスで誰もが知る名家よ」

「そうだよ、それだけ影響力と権力があるってことじゃないか。 君がケリーとかいう人と結婚したと知って、クズ野郎のジョセフがそんなに簡単に近付いてくると思う? あれはロサンゼルス最強の独身貴族よ? ほらね、考えてみなよ、ソフィア!」

私は両手で頭を抱えて、大きな声で溜息をついた。

「どうしよう、クレイグ。 悪夢がまた追いかけてくるの。 6年前のことなのに、昨日起きたように感じるのよ」

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1 第1章出会い2 第2章彼女の過去3 第3章取引成立 (Part One)4 第4章取引成立 (Part Two)5 第5章取引成立 (Part Three)6 第6章取引成立 (Part Four)7 第7章取引成立 (Part Five)8 第8章電話 (Part One)9 第9章電話 (Part Two)10 第10章電話 (Part Three)11 第11章家族の食卓 (Part One)12 第12章家族の食卓 (Part Two)13 第13章家族の食卓 (Part Three)14 第14章家族の食卓 (Part Four)15 第15章家族の食卓 (Part Five)16 第16章再会 (Part One)17 第17章再会 (Part Two)18 第18章再会 (Part Three)19 第19章婚約パーティー(パート1) (Part One)20 第20章婚約パーティー(パート1) (Part Two)21 第21章婚約パーティー(パート1) (Part Three)22 第22章婚約パーティー(パート1) (Part Four)23 第23章婚約パーティー(パート2) (Part One)24 第24章婚約パーティー(パート2) (Part Two)25 第25章婚約パーティー(パート2) (Part Three)26 第26章婚約パーティー(パート2) (Part Four)27 第27章婚約パーティー(パート2) (Part Five)28 第28章婚約パーティー(パート2) (Part Six)29 第29章前言撤回はなし (Part One)30 第30章前言撤回はなし (Part Two)31 第31章前言撤回はなし (Part Three)32 第32章前言撤回はなし (Part Four)33 第33章前言撤回はなし (Part Five)34 第34章結婚式 (Part One)35 第35章結婚式 (Part Two)36 第36章結婚式 (Part Three)37 第37章彼との引っ越し (パート1)38 第38章彼との引っ越し (パート2)39 第39章彼との引っ越し (パート3)40 第40章彼との引っ越し (パート4)41 第41章新しい一日 (Part One)42 第42章新しい一日 (Part Two)43 第43章新しい一日 (Part Three)44 第44章新しい一日 (Part Four)45 第45章友達じゃないし (パート1)46 第46章友達じゃないし (パート2)47 第47章紫 (パート1)48 第48章紫 (パート2)49 第49章紫 (パート3)50 第50章セニョリータ (パート1)51 第51章セニョリータ (パート2)52 第52章セニョリータ (パート3)