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第7章自分を誰だと思っている? (パート2)
文字数:1420    |    更新日時:03/04/2021

どうせ今後離婚するなら、 今のうちにフオ夫人としての贅沢な生活を思う存分に享受すべきではないか?

まだアリオスビルの5階のことに気を取られている友人たちの方をちらりと見て、デビーは彼ら全員と一緒に美味しい料理を食べようと更に決心した。

友達のために昼食を一回奢るくらいなら、痛くも痒くもないだろう、とデビーは自分自身に笑いかけた。 「よし! アリオスビルの5階に行こう!」

ポケットからスマホを取り出し、デビーはフィリップの番号をダイヤルして何かを話した。

1分後、通話は終了した。 デビーはスマホをポケットに戻して友人たちの方に向き直り、わざとらしく咳払いをし、皆の注目を集めた。 ケイシーたちは怪訝そうにデビーを見つめた。

「みんな何ボーっとしてんの?」 デビーは踵を返し、出口に向かいながらそう言った。 「行くわよ」

しかし、全員はただお互いに目を合わせ、デビーを見た。 突然、一人が口を出した。 クリスティーナだ。 疑問に思ったクリスティーナは「どこに行くの?」と尋ねた。

すると、デビーはクリスティーナたちに顔を向け、ニヤリと笑みを浮かべながらこう答えた。「それはもちろん、アリオスビルの5階よ。 そこで極上のランチを食べたくない?」

そして、十何分後、デビーたちはアリオスビルの5階についた。

ブースの確認を待っているうち、デビーはエレベーターから降りてきた男に注意を奪われた。 強烈な威圧感と傲慢さがその男の身からにじみ出てくる。 その圧倒的な存在感と貫禄、言うまでもなく、その男はチャールズだ。

「くそ、またあの男か......」とデビーは苦しそうに胸に手を当てた。 離婚と決心する前、チャールズに会おうとしても滅多に会えなかったのに、 チャールズに離婚届を渡してとフィリップに頼んでからは、まるで何かに導かれているように簡単に出くわすなんて...... しかも、今回はもうおそらく3回目だ。

まさかあいつは私たちの婚姻を救うために、わざと偶然に出会うふりをしているのではないかとさえ、デビーは想像した。

「誰がこいつらをここに連れて来たんだ! ?」 と、チャールズの声は怒りに満ちた。 「あいつらを追い出せ!」

チャールズの怒鳴り声は妄想に溺れているデビーを現実に引っ張り戻した。

この気まずい場面を見て、フロアマネージャーは青ざめた。 彼は深呼吸をして、 「旦那様、この方達はフィリップのお客様です」とうやうやしく言った。

フィリップの名を聞いて、チャールズはデビー達に冷たい視線を送った。 「ならば、エメット、他の人はここにいても良い、あの女だけ追い出せ」

エメットは、チャールズが誰を指しているのか正確に分かっていた。

笑いを必死に抑えようとしていたのは、オルガだ。 チャールズの冷酷な命令に、彼女は面白く感じた。 チャールズはきっと私のためにそうしたのよ。彼は私を愛しているんだわ。 と、オルガは夢見心地でチャールズを見つめ、そう思った。

それに対して、エメットはチャールズが誰を指しているのかをすぐ理解したが、 その理由をどうしても見抜かなかった。 なぜ旦那様は奥様をこんなひどいことを? なぜ旦那様は そんなに奥様を軽蔑しているのだ?

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1 第1章結婚生活に終止符を打つ2 第2章つかみどころのないチャールズ3 第3章頭の固い教授4 第4章オルガ・ミ5 第5章グランド・プラン6 第6章自分を誰だと思っている? (パート1) 7 第7章自分を誰だと思っている? (パート2) 8 第8章自分を誰だと思っている? (パート3) 9 第9章自分を誰だと思っている? (パート4) 10 第10章チャールズ・フオの妻にはなりたくない (パート1)11 第11章チャールズ・フオの妻にはなりたくない (パート2)12 第12章チャールズ・フオの妻にはなりたくない (パート3)13 第13章第8章 私は戻ってくる (Part One)14 第14章第8章 私は戻ってくる (Part Two)15 第15章第8章 私は戻ってくる (Part Three)16 第16章3つの選択肢 (パート1)17 第17章3つの選択肢 (パート2)18 第18章3つの選択肢 (パート3)19 第19章授賞式 (パート1)20 第20章授賞式 (パート2)21 第21章授賞式 (パート3)22 第22章授賞式 (パート4)23 第23章チャールズ・フオ、愛してる (パート1)24 第24章チャールズ・フオ、愛してる (パート2)25 第25章チャールズ・フオ、愛してる (パート3)26 第26章全世界が知っている (パート1)27 第27章全世界が知っている (パート2)28 第28章全世界が知っている (パート3)29 第29章全世界が知っている (パート4)30 第30章愛想のいい校長 (パート1)31 第31章愛想のいい校長 (パート2)32 第32章愛想のいい校長 (パート3)33 第33章君は女の子のようだ (パート1)34 第34章君は女の子のようだ (パート2)35 第35章君は女の子のようだ (パート3)36 第36章純粋なふりをして (パート1)37 第37章純粋なふりをして (パート2)38 第38章純粋なふりをして (パート3)39 第39章ワイン (パート1)40 第40章ワイン (パート2)41 第41章ワイン (パート3)42 第42章彼女をサメの餌にしてやる (パート1)43 第43章彼女をサメの餌にしてやる (パート2)44 第44章彼女をサメの餌にしてやる (パート3)45 第45章ひざまづいて (パート1)46 第46章ひざまづいて (パート2)47 第47章ひざまづいて (パート3)48 第48章ニューヨークへ (パート1)49 第49章ニューヨークへ (パート2)50 第50章彼女は決闘をするのか (パート1)51 第51章彼女は決闘をするのか (パート2)52 第52章彼女は決闘をするのか (パート3)53 第53章彼女は決闘をするのか (パート4)54 第54章デビーといちゃつくチャールズ (パート1)55 第55章デビーといちゃつくチャールズ (パート2)56 第56章デビーといちゃつくチャールズ (パート3)57 第57章チャールズは真実を知っていた (パート1)58 第58章チャールズは真実を知っていた (パート2)59 第59章チャールズは真実を知っていた (パート3)60 第60章引っ越し (パート1)61 第61章引っ越し (パート2)62 第62章引っ越し (パート3)63 第63章車で大学へ (パート1)64 第64章車で大学へ (パート2)65 第65章車で大学へ (パート3)66 第66章車で大学へ (パート4)67 第67章本物の少年ではない (パート1)68 第68章本物の少年ではない (パート2)69 第69章本物の少年ではない (パート3)70 第70章兄弟 (パート1)71 第71章兄弟 (パート2)72 第72章兄弟 (パート3)73 第73章兄弟 (パート4)74 第74章ZLグループ本社 (パート1)75 第75章ZLグループ本社 (パート2)76 第76章ZLグループ本社 (パート3)77 第77章ZLグループ本社 (パート4)78 第78章謝罪の食事 (パート1)79 第79章謝罪の食事 (パート2)80 第80章謝罪の食事 (パート3)81 第81章謝罪の食事 (パート4)82 第82章燃えてしまった (パート1)83 第83章燃えてしまった (パート2)84 第84章燃えてしまった (パート3)85 第85章今の状況 (パート1)86 第86章今の状況 (パート2)87 第87章今の状況 (パート3)88 第88章誰が彼女をいじめたのか (パート1)89 第89章誰が彼女をいじめたのか (パート2)90 第90章誰が彼女をいじめたのか (パート3)91 第91章おてんば娘?なんてことだ? (パート1) 92 第92章おてんば娘?なんてことだ? (パート2) 93 第93章おてんば娘?なんてことだ? (パート3) 94 第94章おてんば娘?なんてことだ? (パート4) 95 第95章私はあなたにお詫びしたい (パート1)96 第96章私はあなたにお詫びしたい (パート2)97 第97章私はあなたにお詫びしたい (パート3)98 第98章バトル (パート1)99 第99章バトル (パート2)100 第100章バトル (パート3)